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specialdiscussion 座談会

創業100年を超える老舗卸の岩渕薬品。
医薬品卸業の営業の魅力と思いを語る。

代表取締役専務
岩渕 琢磨×取締役
医薬営業本部長
岩渕 裕樹

新卒採用にあたり、求める人物像とは。

岩渕琢磨当社は創業以来、医薬品の卸売業者として医療機関と製薬メーカーを結ぶ役割を担って参りました。地域の信頼に応え、おかげさまで千葉県域では業界トップと認められる企業に成長することができました。
これから当社を希望する学生さんにも、おおいに活躍していただける土壌は広がっています。

岩渕裕樹医薬品卸の業務は、病院や開業医、調剤薬局さんなどの顧客のもとへ営業し、最適な医薬品をお届けすることですが、当社の役割は医薬品を販売するだけではありません。最新の医療情報、医療機関や薬局の経営に関わる情報など得意先のお役に立つ「プラスα」の情報をお届けすることも重要な役割です。必然的に相手のニーズをくみとる傾聴の姿勢や、コミュニケーション能力が必要になります。

岩渕琢磨医療が治療から予防へ、病院から地域医療へとシフトしつつある現在、時代の流れとともに、顧客ニーズにも変化が見受けられます。
いまや最新医療情報の提供にとどまらず、開業支援や事業承継といった経営コンサルタントとしての役割にも期待されています。
顧客ニーズが広がれば、当社の業務も多岐にわたります。
だからこそ、業種は医薬品卸業であっても多彩な仕事に挑戦できるチャンスがあります。そうした幅広い仕事に挑戦できるのは、小回りの利く当社ならではの強みであり、100年を超える歴史の中で積み重ねた信頼の賜物でもあると思います。
しかし、これからは「ここから先の100年を見据えて何ができるのか」なのです。
顧客ニーズに応えるため、自ら企画して行動することも大切です。

次の100年を担う頼もしい若手社員たちが成長しつつあるとか。

岩渕裕樹創業100年を前にした2013年、当社では「岩渕薬品ひっぱりたい奴、でてこいや!!」と銘打った自主参加型の社内セミナーを実施しました。少々刺激なキャッチフレーズをタイトルにしたセミナーでしたが、若手社員を中心に年代や部署の垣根を超え、気概のある社員たちが集い、これからの100年を見据え、会社をどうしていきたいかを考える良い機会となりました。
選択理論心理学に基づいたコミュニケーションやリーダーシップ、経営理念の理解と浸透など多岐にわたるセミナーを実施した結果、セミナーから会社公認のプロジェクトへ派生するなど、若手社員が会社を動かすまでに至りました。

岩渕琢磨これからの100年を考えた時、若い人が元気に頑張れないと、この先はないですからね。
このセミナーを機に、自分たちが主役であるという自覚が生まれ、自分たちが会社を動かしているという自負を感じて仕事に取り組んでいるように思います。
プロジェクトを引っ張るのは30代の中堅社員が多いので、これから入社する社員にとっては意見交換や議論のしやすい良きリーダーが何人もいる、といっても過言ではありません。

岩渕裕樹これからは医療業界も益々変化のスピードが激しくなっていきますので、新しいことにも迷わず飛び込む、ポジティブでチャレンジ精神旺盛な人に期待したいですね。
学生時代に、部活でもアルバイトでも良いですから、何かひとつのことに打ち込んできた人や、これは誰にも負けないというものを持っている人は、入社してから活躍していますね。

地域医療にシフトしつつある医療業界において、これからの岩渕薬品の役割とは。

岩渕琢磨営業の仕事は信頼関係。医師や薬剤師、製薬メーカーから、いかに信頼を得られるか、です。そのため、入社1年目は担当を持たず、先輩と一緒に顧客回りをして業務の流れを覚えていただき、2年目以降に担当を持ってもらいます。
1年目は医療業界や医薬品の基礎知識を学ぶ新入社員研修、2年目から4年目にはフォローアップ研修で一人前を目指してもらいます。
製薬メーカーや医師、薬剤師の意見に耳を傾け、先輩の意見を聞きながら、現場経験を身につければ、成長が実感できると思います。

岩渕裕樹これからは人柄やコミュニケーション能力に加え、経営コンサルティングの要素も求められる時代です。
まずは「ビジネス共通用語」を理解してもらうため、簿記3級は入社までに取得してもらうことを必須とし、入社後は外部研修で経営やリーダーシップ、コーチングなどを学ぶ機会を設けています。
近年は、佐倉市が企画した「中小企業を元気にする会」で、当社が経営コンサルティングの担当として参画するなど、地域からも期待されていることを実感しています。
医薬品卸業を担う3本柱は、医薬品を販売する「商流」、お届けする「物流」、そして「情報流」です。近年は、顧客ニーズにマッチした情報提供により、卸売業だけでなく、経営パートナーとしても認められつつあります。

岩渕琢磨薬を届けるというのは業務の一端に過ぎず、私たちの本当の役割は、これからの10年で大きく変わっていくと思われます。
医療が治療から予防へと変化しつつある現在、薬を通じて医療機関と住民とをつなぐ役割は、住民をまきこんだコミュニティづくりとなり、やがて「まちづくり」にも発展しそうな勢いです。それほど業務の幅は広く、大きな役割を担っているのです。

岩渕裕樹地域に根ざした地元企業や行政などと連携し、地域の「健康まつり」のようなイベントにブースを構え、測定器を使った健康チェックなどで健康への意識を高めてもらう活動をしています。
課題は地域ごとに異なりますから、地域の声に耳を傾けて課題を見つけるのも役割のひとつとなってきます。
私たちがお届けしている医薬品の先には患者さんがいて、患者さんの家族もいる-と考えると見えてくるものがあると思います。
自ら考え、行動を起こすことで、私たちが地域にとってできることの可能性は無限。きっとワクワクした仕事ができるはずです。
みなさんとお会いできることを楽しみにしています。

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